庭長の職人たち
2018-05-14

造園建設業と林業の違いは?

 造園建設業と林業は似たような仕事?

こんにちは。人事担当の廣部です。今年は4月に暖かい日が多く、桜の開花も早かったですね。ちょうど札幌ではゴールデンウィーク頃が桜も見ごろでしたでしょうか。そんな桜の季節も終わり、これからはまさに新緑の季節です。桜のような花も綺麗ですが、新緑の色鮮やかな緑もとても綺麗で私たちに癒しを与えてくれます。そんな中、5月13日にプライベートで、ある山の散策会に参加してきました。天気はあいにくの雨模様だったのですが、自然豊かな風景にすっかり癒されてきました。そこで一緒に参加された方から、「造園建設業だからここの造林事業と似たようなことしているんだよね。」と聞かれました。そこの山では植林を行い、間伐をし、自然豊かな森を守ろうという活動がされています。造園建設業も確かに植栽もしますし、伐採もしますし、緑化を推進しようとしています。言葉こそ違えど、似たようなことをしているのは間違いありません。実際、今回に限らず造園建設業と林業ってどう違うの?ということはたまに聞かれます。では、造園建設業と林業はどう違うのでしょうか。

林業とは

まず、林業とはどのような仕事なのでしょうか。Wikipediaによりますと、「森林に入り、主として樹木を伐採することにより木材を生産する産業」とあります(2018年5月14日アクセス)。それに付随して森林資源を保全するために植林も行います。つまり、林業とは森林(樹木)から製品を生産する産業といえるのではないでしょうか。

造園建設業とは

それに対して造園建設業は、以前の記事の『造園建設業の魅力って?』に詳しくありますのでご覧いただければと思いますが、そこでも書いた通り、「造園の仕事の本質は機能や美を以って、そこで過ごす人たちが、どのようにその空間でどんな時間を過ごすかを形にしてあげること」であり、樹木はそのための材料の一つということになります。

まとめ

つまり、林業とは樹木から製品を作る仕事で、造園建設業とは樹木を利用して製品を作る仕事となるのではないかと思います。そしてもう一つ大きな違いが仕事を行う場所です。林業は山や森林といった場所が職場になりますが、造園建設業は多くの場合が都市での仕事となります。人工物が多い都市の中で、人々に癒しや潤いを与えるために緑化を推進しているのです。
今回は同じ樹木を扱うということから、似た職業と思われることもある林業との違いをご説明いたしました。似ているようで結構違うものだなと思われたのではないでしょうか。ただ、林業も造園建設業も、植物を大切にし、環境を守るという意味ではどちらも大切な職業だと思います。植物が好き、自然が好き、緑が好きという方は、是非造園建設業で働くということを考えてみてください。

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