庭長の職人たち
2019-08-17

好奇心と謙虚さ

お盆も過ぎて・・・

こんにちは。人事担当の廣部です。今年の北海道は、7月が暑くなり過ぎなくて過ごし易いなーと思っていたら、7月の最後から8月の上旬にかけて物凄い暑さでした。(本州の方からしたら大したことないといわれそうですが、暑さに慣れていない北海道民にとっては辛い日々でした・・・)それでもお盆を目前に徐々に気温が下がり、お盆も過ぎるとなんだかもう秋の気配すら感じられます。造園建設業にとってはまさに今が繁忙期。でも四季がはっきりしている北海道では、造園建設業に携わっていると、葉の色の変化などから、仕事をしながらも四季の変化が感じられて、それはそれで仕事をする上での魅力の一つだと思います。さて、造園建設業にとっては繁忙期ですが、就職活動中の方にとっては正念場という時期でしょうか。今日は、インターンシップなどで南香園に来てくれる学生さんにもお話している、物事に関わったり、人と関わったりする上で、私が大事にしている考え方についてお話したいと思います。

社会人になるまでは、出会いや経験の押し売り状態!

一般的に、幼い頃は、親や兄弟、親戚や近所の方々など、どんどん交流の輪が広がったり、そういう人たちが新しい物事を体験させてくれたりします。夏休みや冬休みに家族でどこか出かけたり、初めて親戚の集まりに参加したりということもその一つです。また、学生の頃は、学校の授業や部活動などで新しい学びや出会いがあったりするでしょう。つまり、社会人になる前は、半強制的(?)に興味があろうがなかろうが、新しいことに触れるチャンスが沢山あります。

社会人になると取捨選択の自由が生まれます。でも度が過ぎると・・・

ところが、社会人になるとそうではありません。強制的に新しい交流の場に連れて行かれることもほぼなくなりますし、面倒だなと思うことや興味が無いことは自分の意思で断ることもできます。そして、断ったとしても特に何の問題もありません。しかし、これを続けると、気がつけば、仕事→帰宅→就寝→起床→仕事→・・・の永久ループに突入します。ぶっちゃけ私もそういう時がありました。私はたまたま周りにいた人たちに恵まれ、これじゃ駄目だ!と思うことができ、このループから抜け出すことができました。では、何がきっかけだったか。それが今日のテーマの1つである「好奇心」です。

好奇心が薄れると・・・

好奇心が薄れると、自分にとって対価がないと思う嫌なことからは目をそらし、興味が無いことには目を向けず、自分が従来持っている興味の中でだけの生活となります。勘違いしないでもらいたいのは、それは決して批判されるようなことではなく、やらなければならないことはしっかりやってはいるのです。しかし、自分が従来持っている興味の中だけでは、新しい刺激や出会いも無く、有ったとしてもそれは既知のことで予想の範囲内に収まることがほとんどです。だから、何となく毎日が単調で同じような日々を繰り返しているような気がしてしまうのです。

興味がないこと・・・それがチャンスだったりします。

そこで大事なのが「好奇心」です。とは言っても、毎日毎日刺激的な好奇心をくすぐるような出来事なんてそうはないと思います。だからこそ、興味がないなと思ったこと、それがチャンスなんです。だって、少なくともそこには、今までの自分が知らない何かがあるのですから。もちろん、興味がないと思うこと全てに首を突っ込めとは言いません。そんなことしていたら、体がいくつあっても足りません。なんだか最近毎日単調だなと思ったとき、そのときに目の前に現れた興味がないこと、これがチャンスです。なぜ今まで興味がなかったのか、それに興味がある人たちとは一体どんな人たちなのか、食わず嫌いなだけだったんじゃないか・・・などなど少し考えただけで、小さな部分に自分の好奇心をくすぐってくれる何かが見つかるでしょう。あとは、思い切って行動するだけです。行動することによって、新しい自分の興味が生まれるかもしれません。新たな刺激を手に入れることができるかもしれません。そうではないかもしれませんが、確実に言えるのは、行動しないと絶対にこれらを手に入れることはできないということです。自分の行動を促すのが「好奇心」なのです。
あと、長くなってきたので最後にサラッと書きますが、好奇心が無くなったら人の成長は止まってしまうと思っています。

さいごに

タイトルを見ていただいて分かるように、もう1つテーマがあります。「謙虚さ」です。でも、すでに長くなってしまっているので、今回は「好奇心」についてだけ書かせて頂きました。「謙虚さ」については次回・・・。
また、念のため書こうと思いますが、好奇心による行動と、逃げによる行動は全く違います。会社でもなんでもそうですが、新しい好奇心に基づいて、次のステップとして、今までの立場や所属が不要もしくは邪魔であると、考えに考え抜いてたどり着いたのなら、辞めるという選択肢はありだと思います。でも、単に現在の状況が嫌だから辞める、そしてその言い訳として新しいことを始めるというのは絶対にしてはいけません。前述していますが、興味がないことと同列で嫌だなと思うことも好奇心をくすぐってくれる1つのきっかけであると思っています。なぜ嫌なのか、何が嫌なのか、本気で考え抜いたらその答えは出てくると思います。その原因を取り除く、解決する手段をまずは徹底して考え行動してみてください。嫌が好きに変わったとき、それほど強い好きは他にはないと思います。
就職活動中の方、今は多くの企業や人と出会える貴重な時間だと思います。現在、売り手市場・人手不足といわれている通り、内定はすぐに取ることができるという方も多いと思います。でも、折角の機会なのですから、自分が興味がないと思う企業にも、説明会だけども顔を出すなどしてみてはいかがでしょうか。今まで自分が興味がないと思っていたところに思わぬ興味がわくかもしれません。南香園は随時インターンシップや企業説明の場を設けさせて頂きます。南香園は正直、中小企業・・・いや零細企業です。でも、是非話しを聞いて頂いて、零細企業ならではのよさに気がついて頂けたら嬉しいですし、何なら、やっぱり大企業って良いんだね!って思って頂けたなら、それはそれで納得して大企業に就職できると思いますので、そういう意味では無駄な時間にはさせません。

今回は、本当に長くなってしまいました。最後までお読みいただきました方へ、ありがとうございました。

関連記事