庭長の職人たち
2018-02-14

造園建設業の魅力って?

完成した公園の様子

造園と聞いてどんな仕事をイメージしますか?

こんにちは。人事担当の廣部です。
「庭長の職人たち」のコーナーでは南香園について色々な角度からご紹介したいと思いますが、今日はそもそも『造園』とはどんな仕事なのかということをご紹介したいと思います。皆さんは造園と聞いてどんな仕事をイメージするでしょうか?木を植えたり切ったり、庭を造ったりというイメージをされる方も多いのではないでしょうか。もちろんそれも大事な仕事の一つです。でも、それだけではないのです。少し固い言葉になりますが、建設業法では造園工事の内容は「整地、樹木の植栽、景石のすえ付け等により庭園、公園、緑地等の苑地を築造し、道路、建築物の屋上等を緑化し、又は植生を復元する工事」とあり、工事の例として「植栽工事、地被工事、景石工事、地ごしらえ工事、公園設備工事、広場工事、園路工事、水景工事、屋上等緑化工事」があげられています。さらに、広場工事とは「修景広場、芝生広場、運動広場その他の広場を築造する工事」、園路工事とは「公園内の遊歩道、緑道等を建設する工事」、公園設備工事とは「花壇、噴水その他の修景施設、休憩所その他の休養施設、遊戯施設、便益施設等の建設工事」が含まれるとあります。つまり、植物に関することだけではなく、園路(舗装)の整備や遊具の据付け、水飲み場・照明灯の設置なども全て造園工事となります。もっと言うと、公園や緑地、緑がある場所の中にあるようなものは全て造園工事の領域ということになるんです!

造園で造っているのはモノではなく空間と時間。

造園工事が植物を植えたりするだけではないということが分かってもらえたと思います。では、造園工事は単に公園や緑地、庭といったモノを造っているのかというと私は少し本質からズレてしまっていると思います。公園や緑地、庭といった最終的な形はあくまで手段もしくは表現としてのモノです。皆さんも公園や緑地、自然散策路に行くことがあるかと思います。そこにはなぜ行きますか?または行ったときにどのように感じるでしょうか?家族や友人と楽しい時間を過ごすためだったり、緑から癒しを感じるためだったり、風景を楽しむためだったり他にも色々な目的があると思います。また、自宅に庭を造りたいと思ったとき、そこでどのように過ごしたいかというイメージがあると思います。造園の仕事の本質は機能や美を以って、そこで過ごす人たちが、どのようにその空間でどんな時間を過ごすかを形にしてあげることであると思います。ただ作業をするだけではなく、常に人のことを考えて仕事をすることは、造園建設業の魅力の一つだと思います。

完成がスタート!成長する緑!

ここまで造園建設業は植物を扱うだけの仕事ではないとお話してきましたが、建設業の中で唯一、生き物である植物を扱うということはやはり大きな魅力でもあります。当然、植物ですから成長していきます。成長した植物が日陰を作って憩いの場所になったり、緑の量が増えて空間全体に癒しの雰囲気をより与えてくれるかもしれません。つまり、工事としては公園や庭の完成は一旦のゴールではありますが、緑の成長によってその完成した施設は、より良くなっていく可能性を秘めています。完成がスタートとして、さらに魅力を高めていくことができるのです。通常、建物や人工的な設備は完成時点をピークとして、その機能や安全性を出来るだけ維持しようと維持管理(メンテナンス)を行います。しかし、造園建設業による植物の維持管理(メンテナンス)とは、完成時点をスタートに維持するのではなく、より良い方向に成長させていくことになります。造って終わりではないということは、造園建設業の大きな魅力だと思います。

さいごに。

造園建設業がどのような仕事をしていて、どんなところに魅力があるのか少しはお伝えできたでしょうか。これから庭を造りたいとお考えの方で、でもイメージが湧かないという時は、出来た庭でどんなことをしたいか、どう過ごしたいかを造園会社の人に伝えてみてください。建設業界への就職をご検討の方へ、造園建設業は他の建設業にはない魅力を持っていると思います。この記事を読んで興味が少しでも湧きましたら、お気軽に話だけでも聞きに来ませんか?求人やホームページだけでは伝わらない業界の雰囲気や会社の雰囲気を直接感じて、就職活動の参考にしてもらえたらと思います。最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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